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マンゴー・レイン / 馳星周
マンゴーレイン / 馳星周

タイ生まれの日本人・十河将生。
借金を重ね、妻を亡くし、再びタイに舞い戻った。
彼は、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事の依頼を受けるが
そこには予期せぬ無数の罠が仕掛けられていた!
うう~ん・・・・
全てにおいて不夜城の劣化版という感じ。
舞台がタイに移り、ラストが男女入れ替わっただけというのはいかがなものかと。
ましてや、傑作不夜城に比べて持ち味だった暴力性も
人物描写の深みも浅い物になっていて
ちょっとがっかりしてしまった。
ただ、やっぱり「合いの子」という劣等感に悩まされ
凄惨な暴力の世界に身をおく人物を描かせたら
この人の右に出るものはいないですね。
タイで育ったのに、タイ人にはなれず
タイに馴染もうとするも、日本人としての気質が邪魔をする。
結局タイで何も為すことが出来なかった十河。
大金を夢見て、踊らされ、結局自分の首を絞めることになる。
負け犬は結局負け犬のままだった。
彼が勝てる可能性は奇跡でしかなく
そして現実は案の定そんなに上手くいくものではないのだ。
十河とメイの金に貪欲な感じ。
メイの生に必死な様。
生半可な決意じゃなかったのはメイの方で
十河は結局全てを引きずられただけだったのが哀れだった。

タイ生まれの日本人・十河将生。
借金を重ね、妻を亡くし、再びタイに舞い戻った。
彼は、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事の依頼を受けるが
そこには予期せぬ無数の罠が仕掛けられていた!
うう~ん・・・・
全てにおいて不夜城の劣化版という感じ。
舞台がタイに移り、ラストが男女入れ替わっただけというのはいかがなものかと。
ましてや、傑作不夜城に比べて持ち味だった暴力性も
人物描写の深みも浅い物になっていて
ちょっとがっかりしてしまった。
ただ、やっぱり「合いの子」という劣等感に悩まされ
凄惨な暴力の世界に身をおく人物を描かせたら
この人の右に出るものはいないですね。
タイで育ったのに、タイ人にはなれず
タイに馴染もうとするも、日本人としての気質が邪魔をする。
結局タイで何も為すことが出来なかった十河。
大金を夢見て、踊らされ、結局自分の首を絞めることになる。
負け犬は結局負け犬のままだった。
彼が勝てる可能性は奇跡でしかなく
そして現実は案の定そんなに上手くいくものではないのだ。
十河とメイの金に貪欲な感じ。
メイの生に必死な様。
生半可な決意じゃなかったのはメイの方で
十河は結局全てを引きずられただけだったのが哀れだった。
監禁 / ジェフリー・ディーヴァー
監禁 / ジェフリー・ディーヴァー

神に憑かれた謎の男が綿密な計画を練り上げて少女を誘拐、寂れた教会に監禁する。
その狂気に満ちた目的は何か。
少女の父、弁護士のテイトは友人の刑事に協力をあおいで捜索を開始するが…。
久々の徹夜本でした!ラストまで少しも飽きる事無く一気に読めた♪
神に憑かれた男アーロンの頭の良さと不気味さが堪りませんでした。
読んでる内にまるで自分がミーガンになったが如く
どんどんとアーロンに追い詰められてる感じがして
終始ドキドキハラハラが止まらなかった!
最初は訳の分からないままアーロンの誘拐劇から話は始まりますが
次々と明らかになる事実と符合していく現実。
多少の無理矢理感はあったけれども
テイト・ベット・ミーガンの歪だった家族が
少しずつ弱さと向き合い、らしさを取り戻して
必死で生きようとする姿に惹き込まれました。
サスペンス色も申し分なし!
ライムシリーズで思う存分発揮しているどんでん返しや疾走感。
本作でも荒削りながらしっかりと発揮されていて
本当に面白い作品だった!!

神に憑かれた謎の男が綿密な計画を練り上げて少女を誘拐、寂れた教会に監禁する。
その狂気に満ちた目的は何か。
少女の父、弁護士のテイトは友人の刑事に協力をあおいで捜索を開始するが…。
久々の徹夜本でした!ラストまで少しも飽きる事無く一気に読めた♪
神に憑かれた男アーロンの頭の良さと不気味さが堪りませんでした。
読んでる内にまるで自分がミーガンになったが如く
どんどんとアーロンに追い詰められてる感じがして
終始ドキドキハラハラが止まらなかった!
最初は訳の分からないままアーロンの誘拐劇から話は始まりますが
次々と明らかになる事実と符合していく現実。
多少の無理矢理感はあったけれども
テイト・ベット・ミーガンの歪だった家族が
少しずつ弱さと向き合い、らしさを取り戻して
必死で生きようとする姿に惹き込まれました。
サスペンス色も申し分なし!
ライムシリーズで思う存分発揮しているどんでん返しや疾走感。
本作でも荒削りながらしっかりと発揮されていて
本当に面白い作品だった!!
百器徒然袋―雨 / 京極夏彦
百器徒然袋―雨 / 京極夏彦

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。
ご存知、探偵榎木津礼次郎!
「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!
榎木津ファン垂涎の1冊★
榎木津の持つ天真爛漫な神秘性が端的に出ていて、何度も床をばしばし叩いて興奮しました!
語り手の名前がなかなか出てこないのも一つの仕掛けになっていて
何度か「ぶふっ!」っと吹き出しました。
第3者から見る妖怪シリーズお馴染みのメンバーというのも新鮮で
奇天烈振りが倍以上になっていて
妖怪シリーズとはまた違う楽しさがありました。
また、『探偵』としての榎木津がとても分かりやすかった!
捜査も推理もせず、犯人を特定することもしない。
それでも、事件という場をそれに関わった全ての人を飲み込んで
支配出来てしまうのは榎木津だからこそ。
『帝王』『神』・・・榎木津は紛う事無くそんな存在だ。
薔薇十字探偵団、私も本気でその一員になりたい!
『バカ』とか『カマ』とか言われてもいいw
榎木津という人物はそれほど魅力的だ。
そういう所もやっぱり『王』たる所以なんだろうな♪

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。
ご存知、探偵榎木津礼次郎!
「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!
榎木津ファン垂涎の1冊★
榎木津の持つ天真爛漫な神秘性が端的に出ていて、何度も床をばしばし叩いて興奮しました!
語り手の名前がなかなか出てこないのも一つの仕掛けになっていて
何度か「ぶふっ!」っと吹き出しました。
第3者から見る妖怪シリーズお馴染みのメンバーというのも新鮮で
奇天烈振りが倍以上になっていて
妖怪シリーズとはまた違う楽しさがありました。
また、『探偵』としての榎木津がとても分かりやすかった!
捜査も推理もせず、犯人を特定することもしない。
それでも、事件という場をそれに関わった全ての人を飲み込んで
支配出来てしまうのは榎木津だからこそ。
『帝王』『神』・・・榎木津は紛う事無くそんな存在だ。
薔薇十字探偵団、私も本気でその一員になりたい!
『バカ』とか『カマ』とか言われてもいいw
榎木津という人物はそれほど魅力的だ。
そういう所もやっぱり『王』たる所以なんだろうな♪
完全恋愛 / 牧薩次
完全恋愛 / 牧薩次

昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。
昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。
昭和62年…「彼」は同時に二ヶ所に出現した。
平成19年…そして、最後に名探偵が登場する。
他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。
では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?
全てはこの言葉に集約される作品だった。
そして、完全恋愛を貫けたのはたった一人だ。
私は、前提から既に疑問を持ってしまったので
読み進めながらどうも先が読めてしまった。
まさか・・・って思ってたら案の定な結末でちょっと拍子抜けた。
ただ、魅惑君の存在理由にはビックリした!
そこまで繋がるんだ・・・!
推理小説としての驚きはイマイチな本だったけれど
結構常に波があるので、飽きずに最後まで読めました。
ただ、どの事件のトリックもこじつけ感が溢れてるのが残念!
うう~ん、これからの作品に期待かしらん?
視点変更も唐突過ぎて、少しページ戻して読み返さないと把握できないことも多かった。
1人称と3人称の書き分けを・・・もうちょっと頑張ってくれ・・・・爆。
主人公も最後は真相に気付いたのだろう。
それでも、少年の頃の勘違いに一生を捧げたその姿勢には頭が下がる。
せめて、ほんの少しでも報われれば幸せだったろうに。
最期の時、あの人の元に行くことに幸せを感じれただろうか?
せめて、そうであって欲しいと思った。

昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。
昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。
昭和62年…「彼」は同時に二ヶ所に出現した。
平成19年…そして、最後に名探偵が登場する。
他者にその存在さえ知られない罪を完全犯罪と呼ぶ。
では、他者にその存在さえ知られない恋は完全恋愛と呼ばれるべきか?
全てはこの言葉に集約される作品だった。
そして、完全恋愛を貫けたのはたった一人だ。
私は、前提から既に疑問を持ってしまったので
読み進めながらどうも先が読めてしまった。
まさか・・・って思ってたら案の定な結末でちょっと拍子抜けた。
ただ、魅惑君の存在理由にはビックリした!
そこまで繋がるんだ・・・!
推理小説としての驚きはイマイチな本だったけれど
結構常に波があるので、飽きずに最後まで読めました。
ただ、どの事件のトリックもこじつけ感が溢れてるのが残念!
うう~ん、これからの作品に期待かしらん?
視点変更も唐突過ぎて、少しページ戻して読み返さないと把握できないことも多かった。
1人称と3人称の書き分けを・・・もうちょっと頑張ってくれ・・・・爆。
主人公も最後は真相に気付いたのだろう。
それでも、少年の頃の勘違いに一生を捧げたその姿勢には頭が下がる。
せめて、ほんの少しでも報われれば幸せだったろうに。
最期の時、あの人の元に行くことに幸せを感じれただろうか?
せめて、そうであって欲しいと思った。
透明人間の納屋 / 島田荘司
透明人間の納屋 / 島田荘司

犯人が透明人間なら可能な密室からの消失!
この世にうまくなじめないヨウイチ少年が唯一心を開き尊敬できるのは真鍋さんだった。
彼は何でも知っていた。
透明人間が存在すること、人を透明にする薬がある事を…。
社会的問題提起をしてるのですが
これは子供向け小説としては難しいのでは?と疑問に思いつつ・・・
トリック、無理がありすぎてちょっと笑ってしまったけれど
結構面白かった!!
トリック・・・そう繋げますか!
アンフェア感溢れまくりですw
『透明人間』という設定がとても楽しかったです♪
子供用冒険小説ならでは。
本格好きには堪らない、密室物でしたし!
さすが島田荘司・・・
かつて、江戸川乱歩が書いた『少年探偵団』シリーズの雰囲気を
よく踏襲していたと思います♪
あのシリーズを読んでた頃のワクワク感がよみがえりました★
真鍋さん・・・・・
涙が溢れて止まりませんでした。
たしかにかつて・・・あそこを楽園と信じていた人がどれほどいたことか。
騙されたことに気付き、一体何人の人が失意の底で死んでいったのか。
真鍋さんの目が日本に止まらなかったことが悔しくてなりません。
そんな見も知らぬ楽園に思いを馳せるよりも
今いる日本で味わえた幸せを大事にしていれば・・・
でも、幸せってそういうものなんですよね。
手を離して初めて分かった幸福。
気付いた時にはそこは地獄。
せめて・・・
日本の幸せの思い出の元、旅立てたことを祈ります。
不覚にもラスト、号泣でした。

犯人が透明人間なら可能な密室からの消失!
この世にうまくなじめないヨウイチ少年が唯一心を開き尊敬できるのは真鍋さんだった。
彼は何でも知っていた。
透明人間が存在すること、人を透明にする薬がある事を…。
社会的問題提起をしてるのですが
これは子供向け小説としては難しいのでは?と疑問に思いつつ・・・
トリック、無理がありすぎてちょっと笑ってしまったけれど
結構面白かった!!
トリック・・・そう繋げますか!
アンフェア感溢れまくりですw
『透明人間』という設定がとても楽しかったです♪
子供用冒険小説ならでは。
本格好きには堪らない、密室物でしたし!
さすが島田荘司・・・
かつて、江戸川乱歩が書いた『少年探偵団』シリーズの雰囲気を
よく踏襲していたと思います♪
あのシリーズを読んでた頃のワクワク感がよみがえりました★
真鍋さん・・・・・
涙が溢れて止まりませんでした。
たしかにかつて・・・あそこを楽園と信じていた人がどれほどいたことか。
騙されたことに気付き、一体何人の人が失意の底で死んでいったのか。
真鍋さんの目が日本に止まらなかったことが悔しくてなりません。
そんな見も知らぬ楽園に思いを馳せるよりも
今いる日本で味わえた幸せを大事にしていれば・・・
でも、幸せってそういうものなんですよね。
手を離して初めて分かった幸福。
気付いた時にはそこは地獄。
せめて・・・
日本の幸せの思い出の元、旅立てたことを祈ります。
不覚にもラスト、号泣でした。

